この本は私がとても気に入っている一冊です。
内容は、ある日編集者の家に不思議な原稿が届きます。
暗号のような原稿を翻訳するとなんとこれは、利口な猫が後輩の猫のために人間の家を乗っ取る方法を記した指導書でした。
タイプを打った猫は、ご近所で飼われているツィツァだと思われましたが確証はありません。
この本に書かれていることは、人間の家に取り入る方法や、ベッドやテーブルの椅子をのっとる方法、声をださないニャーオなどなど、
皆さんも心当たりのあることばかりだと思います。
これを読むと、いかに人間が猫に手なずけられて家を乗っ取られているか再認識するでしょう。
奥さんの撮ったツィツァの写真も文章とマッチしてて、猫好きにはたまらない一冊です。
この本は、漫画家の大島弓子さんもとても大切にされている本です。
（「グーグーだって猫である」でもチラッとこの本のことが出てきます。）
ちくま文庫の猫語の教科書のあとがきには、大島弓子さんの書き下ろし漫画も載っています。
（そこで、なぜ大切なのか説明されています。）
猫に家を乗っ取られているような気がする方には、一読をお勧めします。